オープンクエスチョン・クローズドクエスチョンとは
オープンクエスチョンとは、「どう感じましたか」「何に困りましたか」のように、相手が自由に答えられる質問です。クローズドクエスチョンとは、「はい・いいえ」や選択肢の中から答える質問です。
開かれた質問、閉じた質問とも呼ばれます。どちらが優れているということではなく、目的によって使い分けることが、調査や面談では重要になります。
二つの質問の特徴と使い分け
二つの性質を比較します。
| 観点 | オープンクエスチョン | クローズドクエスチョン |
|---|---|---|
| 答え方 | 自由に話す | 選択肢や是非で答える |
| 得られるもの | 理由、背景、予想外の発見 | 事実の確認、比較しやすい回答 |
| 集計 | 難しい | 容易 |
| 向く場面 | 課題の発見、深掘り | 傾向の把握、確認 |
| 回答の負担 | 大きい | 小さい |
使い分けの基本は、探す段階ではオープン、確かめる段階ではクローズドです。面談の初めはオープンで相手の話を広く聞き、気になった点を、クローズドで事実の確認をする、という組み合わせも一般的です。
オープンクエスチョンでも、「なぜ」を連続すると、相手が責められているように感じることがあります。「そのとき何を考えていましたか」のように、状況を尋ねる形にすると答えやすくなります。
実務での使い方・具体例
架空の例として、顧客面談の流れを考えます。最初に「最近の月末の作業を最初から教えてください」と尋ね、相手に自由に語ってもらいます。その中で出た「確認が大変だった」という言葉に対し、「その確認は、誰が、どのくらいの頻度で行いますか」と事実を絞り込んで尋ねます。
質問票では、課題の候補が選択肢として整理できたあと、クローズドな設問で多数の回答を集計します。最後に自由記述欄を置き、選択肢にない課題を拾います。
面談で、はい・いいえで答えられる質問ばかりが続くと、相手の考えが見えず、聞き手の想定の確認だけで終わります。意識してオープンな質問を混ぜ、相手の言葉を引き出します。
よくある誤解と注意点
誤解されやすいのは、オープンクエスチョンさえ使えば良い面談になるという考えです。広すぎる質問は、相手が何を答えてよいか分からず困ることがあります。具体的な場面を指定すると答えやすくなります。
また、クローズドクエスチョンは悪いものではありません。事実の確認や、合意の確認には適しています。ただし、答えが誘導されやすいため、前提を含めない中立な言い方を心がけます。
質問の形式は、相手や場面によって調整します。相手が話し慣れていない場合は、小さな具体的質問から始めると、徐々に話を広げられます。
面談の記録を見返し、オープンな質問とクローズドな質問の割合を確認する方法があります。クローズドに偏っていれば、次回はオープンな質問を意識して増やすなど、改善に活かせます。
面談の準備では、聞きたいことを質問の形式ごとに分けて書き出すと整理できます。「広く聞く質問」「事実を確かめる質問」を、それぞれ数個ずつ用意し、会話の流れに応じて順番を入れ替えられるようにしておくと、自然な対話になります。
関連用語
- 誘導質問:クローズドな質問で特に起きやすい、答えの誘導です。
- 顧客ヒアリング(カスタマーインタビュー):二つの質問を組み合わせて使う、代表的な場面です。
- デプスインタビュー:オープンな質問を中心に深掘りする、一対一の対話です。
- アンケート調査:自由記述と選択式を組み合わせて設計する調査です。
Otsumuに相談できること
質問の形式を使い分けるだけで、得られる情報は大きく変わります。Otsumuでは、面談の質問の組み立てや、聞き方の振り返りについて相談を受けています。
新規事業の戦略づくりは新規事業戦略支援で扱っています。進め方の整理だけでも構いませんので、状況に合わせて30分の無料相談をご利用ください。
執筆:Otsumu株式会社 / 編集日 2026.10.04