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ブルーオーシャン・レッドオーシャンとは?意味・仕組みと使い方

ブルーオーシャンは競争の少ない新たな市場空間、レッドオーシャンは既存需要を奪い合う市場です。競合がいないだけでは需要の証明になりません。実務での注意点も整理します。

ブルーオーシャン・レッドオーシャンとは

ブルーオーシャンとは、競合が少なく、新たな需要を生み出せる未開拓の市場空間を指します。反対にレッドオーシャンとは、既存の市場で多くの企業が同じ需要を奪い合い、競争が激しい状態を、血で赤く染まる海に例えた言葉です。

経営学者のW・チャン・キムとレネ・モボルニュが、著書で提唱した「ブルーオーシャン戦略」で広まりました。既存の市場で競争に勝つことを目指すのではなく、競争そのものを意味のないものにする、新しい価値の市場を創ることを目指す考え方です。

二つの市場の考え方と、新しい市場空間の探し方

二つの考え方の違いを整理します。

観点レッドオーシャンブルーオーシャン
市場既存の市場新しい市場空間
競争既存の需要の奪い合い競争を避けて新しい価値を創る
差別化と費用どちらかを選ぶ両立を目指す
需要既存の需要を取り込む新しい需要を掘り起こす

新しい市場空間を探す方法として、代替産業や、異なる顧客層、補完的な製品やサービスなど、既存の枠組みを超えた視点で見直す手法が紹介されています。ERRCグリッドなどの道具が使われます。

重要なのは、競合が少ない市場には、需要が小さいという理由が潜んでいることがある点です。競争がない状態を、そのまま有望と判断せず、顧客の課題と支払いの意思を確かめる必要があります。

また、市場の状態は固定的ではなく、成功した新しい市場には、やがて競合が参入し、競争が激しくなります。

実務での使い方・具体例

架空の例として、既存の学習サービスが、教材の量や価格で競い合っている市場を考えます。新規参入のチームは、教材の量で競うのではなく、「学んだことを仕事で使う場面の実践支援」という、これまで十分に提供されていなかった価値に目を向けます。

この価値に需要があるかは、顧客ヒアリングや簡易の試験で確かめます。需要が確かめられれば、既存の競合との比較を避けた、独自の位置づけを築ける可能性があります。

逆に、競合が見当たらない領域でも、顧客が課題を感じていなければ、事業は成立しません。競合の有無とあわせて、顧客の課題の強さと、代替手段を、必ず調べて判断します。

市場を見る際は、顧客が「何もしない」という選択をしていないかも確認します。何もしない人が多い領域は、需要が小さいのか、解決策が届いていないだけなのか、顧客に聞いて判断します。

よくある誤解と注意点

最も多い誤解は、競合がいない市場は、有望な市場だという考えです。競合がいないのは、需要が小さいか、技術や採算の面で成立しないからである可能性もあります。

また、ブルーオーシャンは、永続的に競争がないという意味ではありません。成功すれば、模倣する競合が現れます。参入後に優位を維持する方法も、併せて考えます。

さらに、この二分法は便宜的な見方であり、実際の市場は、その中間にあります。特定の市場を断定的に「赤い」「青い」と決めつけず、顧客の需要と競争の状況を、事実で確認しながら、事業の位置づけを考えることが大切です。

判断の材料は、業界の資料などの公開情報と、顧客から直接得た事実の両方を使います。公開情報だけで市場を断定せず、自分たちの対象顧客で確かめた事実を最終的な根拠にします。

関連用語

  • ERRCグリッド:新しい価値の曲線を描くために使う、見直しの道具です。
  • 競合分析:競合を調べて、市場の状況を把握する活動です。
  • 代替品:競合がいないように見えても存在する、顧客の他の選択肢です。
  • 破壊的イノベーション:新しい市場や顧客から既存の市場を変える、関連の考え方です。

Otsumuに相談できること

市場の見立ては、顧客の需要の確認とセットで行う必要があります。Otsumuでは、競合の見方の整理や、新しい市場の需要の検証について支援を行っています。

新規事業の戦略づくりは新規事業戦略支援で扱っています。進め方の整理だけでも構いませんので、状況に合わせて30分の無料相談をご利用ください。

執筆:Otsumu株式会社 / 編集日 2026.10.04

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