KGI・KPIとは
KGI(Key Goal Indicator、重要目標達成指標)とは、事業や施策が最終的に達成したい目標を数値で表したものです。たとえば「年間の売上」「継続利用の顧客数」などです。KPI(Key Performance Indicator、重要業績評価指標)とは、そのKGIを達成する過程で、進み具合を測るための中間の指標です。
旅行にたとえると、KGIは目的地、KPIは「現在地」や「進んだ距離」に当たります。目的地だけでは、今の進み方が良いのか判断できません。途中の指標があることで、早めに軌道修正ができます。
両者をセットで決めることで、日々の活動が最終的な成果にどうつながるのかを、チームで共有できます。
仕組み・ポイント
KGIとKPIの関係を、例で整理します。
| 階層 | 指標の例 |
|---|---|
| KGI(最終の成果) | 継続利用の顧客数 |
| KPI(途中の指標) | 新規の登録数、登録後の初期の利用率、継続の状況 |
| 行動の指標 | 問い合わせへの返信の速さ、紹介の依頼数 |
良いKPIには、いくつかの特徴があります。KGIに実際に影響を与える因果のつながりが説明できること、チームが行動で動かせること、計測の方法が明確なことです。
反対に、避けたいのは、数字が伸びることが目的になってしまう状態です。見た目の数字を上げるために、本来の目的に反する行動が取られると、KGIの達成から遠ざかります。KPIは少数に絞り、定期的に見直して、目的に合っているかを確認します。
実務での使い方・具体例
架空の例として、会員制サービスを運営するチームが、KGIを「半年後の継続利用の会員数」と決めたとします。KPIとして、「新規の登録数」「登録後の初回の利用までの日数」「一定期間後の利用の継続の状況」を設定します。
運用の中で、登録数は増えているのに、継続が伸びていないことが分かりました。ここで、登録数だけを追っていた場合は気づけません。初回の利用までの体験の改善に注力する方針に切り替えます。KPIのおかげで、成果に結びつく施策へ素早く資源を移せます。
指標は、チームの全員が、日々の行動とのつながりを理解できる言葉で説明できることが大切です。見直しの場では、数字の増減だけでなく、「なぜそうなったのか」と「次に何をするか」までを話し合います。
判断のチェックポイント
- KGIが、事業の目的と結びついているか
- 各KPIが、KGIにどう影響するか説明できるか
- 計測の方法と、定義が明確か
- KPIの数を、絞り込んでいるか
- チームが行動で動かせる指標になっているか
- 定期的に、指標を見直す場があるか
よくある誤解と注意点
- 数字を追うこと自体が目的になる危険:本来の目的を見失わないようにします。
- KPIは多ければ良いわけではない:重要なものに絞ります。
- KGIと関係のない指標を置かない:因果のつながりを確認します。
- 定義があいまいだと意味がない:計測の方法を統一します。
- 一度決めたら固定しない:状況に応じて見直します。
関連用語
- KPIツリー:KGIからKPIへ分解して構造を整理する図
- 先行指標・遅行指標:結果の指標と、先行して動く指標
- OKR(目標と主要な成果):目標と主要な成果で管理する手法
- ダッシュボード:指標を一覧で見る画面
- 関連する実践ノート
Otsumuに相談できること
指標の設計は、事業の成否に直結する一方で、後回しにされがちです。Otsumuでは、事業の目的から逆算して、KGIとKPIのつながりを整理する考え方を、ご一緒にお手伝いできます。
KPI設計のご支援内容もご覧いただけます。進め方に迷う段階であれば、30分の無料相談でお話しください。
執筆:Otsumu株式会社 / 編集日 2026.10.04