個人関連情報とは
個人関連情報とは、生存する個人に関する情報であって、個人情報、仮名加工情報、匿名加工情報のいずれにも該当しないものをいう、個人情報保護法上の区分です。要するに、提供先での利用も含めて要件を確認します。
たとえば、Cookieなどの端末識別情報に紐づいた閲覧履歴や購買履歴は、それ単体では特定の個人を識別できない場合でも、提供先で他の情報と結びつけると個人データになる可能性があります。その場面を対象に、追加のルールが設けられています。
仕組み・ポイント
個人関連情報の取扱いで、特に重要なのは、提供する側と受け取る側の役割です。
- 提供元の確認:提供先が、その情報を個人データとして取得することが想定されるかを確認する
- 本人の同意の確認:提供先で個人データとして取得する場合、本人の同意を得ていることを、提供元が確認する
- 記録の保存:確認した内容を記録する
| 場面 | 想定される論点 |
|---|---|
| 広告配信ツールの利用 | 閲覧履歴を外部に送る場合の位置づけ |
| データ連携サービス | 提供先で氏名などと結びつけられるか |
| 分析サービスの利用 | 提供先が自らの目的で利用するか |
- 外部送信規律との関係:サイトやアプリからの外部送信に関する説明のルールとは、別の枠組みとして整理される
実務での使い方・具体例
新規事業のサイトで、広告や分析のために外部の事業者のタグを入れる場合、閲覧データが外部に渡ります。その場合、その外部事業者が、受け取ったデータを自社の保有する個人情報と結びつける可能性があるかを確認します。提供先の事業者の説明資料や契約条件を読み、データの扱いを把握します。
社内では、タグやツールを追加する際の確認の手順に、個人関連情報の観点を加えておくと、見落としを減らせます。確認のポイントは、どの情報を、どの事業者に、何の目的で提供するか、提供先で個人データとして使われる可能性はあるか、本人の同意を取得する必要があるか、の三点です。結果は、プライバシーポリシーや同意の取得画面に反映します。複数のツールを使う場合は、一覧表にして管理します。
確認の観点
着手の前や公開の前に、次の点を確認しておくと、後からの手戻りを減らせます。
- 外部に提供する情報の種類と、提供先を一覧にしたか
- 提供先が、自社の個人情報と結びつける可能性はあるか
- 同意の取得が必要な場面を、整理したか
- 確認した内容を、記録として保存しているか
- タグの追加時に、この観点で確認しているか
最初の一歩としては、サイトで使っているCookieや識別子を一覧にして、どの外部事業者に渡されているかを整理します。提供先ごとに、個人データとして扱われる可能性を確認します。
よくある誤解と注意点
- 「個人を特定できない情報だから、自由に提供できる」と考えない
- 提供先で個人データとして取得される場合には、同意の確認などの追加の義務が生じることがある
- 外部送信の説明義務と、個人関連情報の提供のルールは、別の枠組みである
- 区分や要件は、ガイドライン等で更新される。最新の情報を確認する
制度や基準は変わるため、最新情報は公的機関・専門家で確認してください。
関連用語
Otsumuに相談できること
タグやツールの追加は日常的に起こるため、確認の観点を運用に組み込んでおくことが重要です。外部事業者との情報の流れの整理を、お手伝いできます。
事業側の論点整理や進め方の設計は 新規事業の戦略・立ち上げ支援 でお手伝いできます。個別の法的判断は弁護士など専門家の領域ですので、必要に応じて専門家と連携しながら進める前提でご相談ください。まずは 30分の無料相談 で状況をお聞かせください。
執筆:Otsumu株式会社 / 編集日 2026.10.04